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20話 今日で終わりにしよう

last update publish date: 2026-10-25 22:58:35

 その言葉が、私の胸を鋭く突き刺した。

 私は彼の言葉を、きっぱりと遮った。

「生理、来たの」

「え?」

 室町くんは一瞬、呆気に取られたように目を見開いた。

「そうなんだ。……お腹、温める? 何か、薬とか、いる?」

 すぐにいつもの誠実な調子を取り戻し、私の体調を気遣おうとする彼に向かって、私は小さく首を振った。

「もう終わったから、大丈夫」

 これ以上、この優しさに甘えてはいけない。

 私は彼を見つめ、ずっと胸の奥底に溜め込んでいた言葉を、静かに切り出した。

「生理は無事に来たし、妊娠もしてなかった。……だから、もう大丈夫だよ、室町くん」

「……何が?」

 室町くんは眼鏡のブリッジを指先で押し上げながら、不思議そうに首を傾げた。

「え、あ……だから、その……」

 思わぬ反応に、私の方が言葉に詰まってしまう。

 これで肩の荷が下りるはずの彼が、どうしてそんなに怪訝そうな顔をしているのか分からなかった。

「えっと。君は過労で倒れたばかりで体調も良くないと思うし、俺、看病続けるけど……」

 室町くんは私の動揺を気にするふうでもなく、淡々とした、けれど絶対に譲らない穏やかな声音で言葉を重
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